12月25日クリスマスの日に開催したワークショップ『クリスマスだから・・・』は、講師マンちゃん(新田満氏)と何度となく話し合い、打ち合わせを重ねた中でこのタイトル、内容に決めました。マンちゃんは、以前”北上文化創造 さくらホール(北上市)”理事長を務め、”銀河ホール(湯田町)”に勤務、確か館長だったと思います。異文化交流、教育的プログラム、舞台創りなど創造的な場、人と人とのつながる場をプロデュースしてきた方、海外渡航歴は38回と聞きました。
クリスマスだから・・・サンタ帽を被って/被せて、子どもたちの前に立ったマンちゃん、体を使ったアイスブレイクからです。
笑い声が聞こえてきて、一気に場の空気が和みました。
多くの渡航経験の中から、今回はイタリア・トルコ・ローマの3国に絞ってお話し頂きました。
まずは世界地図を見よう。
・ローマは1日にして成らず・・・2200年の歴史を持つローマ
・イタリアとトルコは宗教の違いで戦いがあったこと
・イスラム国トルコは豚肉を食べられないこと
・トルコの女性は頭にヘジャブをつけないとモスクに入れず、観光客もスカーフを渡されて被らなければならないこと
・気球に乗って見下ろしたカッパドキアの光景に心を奪われたこと
・明治時代から続く日本とトルコの深い関係、
・ロシアは日本の45倍の大きさであること、
・広過ぎるロシアでは、「ロシアの気候は・・・」とは言えず地域によって気候風土が異なること、
・9300キロのシベリア鉄道に乗った時のこと、
歴史に触れ、言葉や文化に触れるお話は、地図の眺めながら世界を旅しているような気持ちにさせてくれました。
見知らぬ土地に旅したいね・・・
さて、写真とマンちゃんのお話でたっぷり異国の気分を味わった後は、自分たちの体と心を使って学ぶことを楽しむ時間。
Lego ブロックを使い、ピザ班とケーキ班に分かれて、それぞれ作りました。
クリスマスだから〜
このワークショップに参加した高学年クラスでは、事前にイタリア・トルコ・ロシアについて調べたり、そのことをレッスンの中でシェアしていたので、予備知識を得て、聴く準備ができていたかな、そうだと良いのですが・・・
そうこうしているうちに、美味しい匂いがしてきましたよ!
ボルシチ!
マンちゃんが持参してくれたボルシチは、お知り合いのロシア料理のレストランからの本場の味!レトルトパックにしたものを6箱頂いていました。大人参加者のお一人(生徒のおばあちゃん)にボルシチ温め役をお願いしまして。「いいかな、ジャガイモが冷たいのは嫌ですよねー」なんておしゃべりをしながら、そろそろいいかな。すると、「セーラ、ヨーグルトある?」と、この日ワークショップに駆けつけてくれたマンちゃんとセーラのお友達Nさん。彼女は音楽の仕事をしている彼女はロシアの大学院で学び、ロシア在住歴が長い方。サワークリームの代わりですね。(湯田)ヨーグルトをお好みで載せて頂くと、グッとロシア風に。ボルシチと、セーラが焼いたなんちゃってロシア風パンも一緒に、華やぐ気分・・・になったかな。クリスマスだから〜
このワークショップの終わりのマンちゃんからの言葉が印象に残りました。
「いろいろな国にはいろいろな文化がある。自分で行ってみること。大切なことは、みんな人間だっていうこと。自分だけが、ここだけが良ければ、という考えでいると分かり合えることはできないよ。エゴに気づいて。エゴに気をつけて。我々は仲良くしていかなければ・・・」
クリスマスだから〜 参加者の心に染み入った何かがありますように。Love and Peace for everyone✴︎
〈参加者:小学生7名 大人5名〉