中学3年生の春休み、『青春18きっぷの旅』を実現し、東京、横浜2泊3日普通列車の旅に出た3人のうちの一人“ふみちゃん”が今回の講師でした。旅の最終日、日本橋に立ち「箱根駅伝でここを走ろう」と心に言い聞かせた彼は、高校陸上部、大学は順天堂大学陸上競技部に所属、走り続けてきました。
ワークショップでは、彼が走ることを通して体験してきたことを後輩たちへ向けて、わかりやすく、優しく伝えてくれました。
「質と量どっちが大事?」と投げかけられた質問に、各自考え、周りの人たちとシェア。「質が大事・・・。」と言いたいところだけれど・・・郁哉君のコメントに、聞いていた私たちは大きく頷きました。どれだけの時間走ってきたのでしょう、走り続けてきたのでしょう。その彼が話す“量“の大切さには、重みがあり、説得力がありました。箱根駅伝出場がいかに狭き門か、目指して走ってきた彼の現実や葛藤、疲労骨折した時のことなど、メンタル面の自分との向き合い方の話も、中学生の心に響いたことでしょう。大学でスポーツ健康科学部を専攻した彼からの専門的な話もありました。最後に講師から参加者への問いかけ「今何をしたい?」しばし、大人も中学生たちも自心に問いかけました。「シンプルに今思い浮かべたことを大切に、行動して行こう。」という彼からのメッセージに、参加者一同力をもらいました。
ワークショップ後は、“実践編“として郁哉先生指導のもと、ストレッチなどをして身体を動かしました。ワークショップを受けて、走りたくなるような、何かできそうな気がするよね。笑いながら、考えながら学んだ卒業生と後輩、見守る大人のひと時でした。