英会話 Let's Talk!

セーラジャーナル

レッスン日記

日本人は雑談が苦手?!

英語が母国語の友人Sと、よくおしゃべりをする。英語では”chat”といい、友達や家族、または初めて会った人との気軽な日常的な話のことを言う。チャットとカタカナ英語にもなっていますね。

長い付き合いのSとは、仕事のこと、家族のこと、友達のこと、最近行ったところのこと、音楽の話やインテリアのこと、趣味の話、日本文化について・・・時々、色んなおしゃべりをする。Can I call you for chat?  など、会話の中にもchatはよく出てくる。

 

昨日は、2人でカフェでおしゃべり。

何の話からだったかしら、「日本人はおしゃべり/雑談が下手だよね。」と彼女。

彼女の国では、バスを待ちながら、買い物をしながら・・・知らない人(今後は会わないであろう人)と気軽におしゃべりをする、と。時節の話や目の前で起こっていることについて、など内容はその場その時によって様々だけれど、子供の頃から身についていることなそう。確かに彼女は、社交的である。

西洋人の自分からすると日本人が知らない人、初めて会う人と話をしないのは不思議にうつるらしい。私も、「うんうん、わかる!」と生徒たちと、”話すこと”の練習をしていることを伝えた。英語以前におしゃべり/雑談ができないと、尚更外国語で話すのは難しい。  

 

以前、彼女は勤務する大学の専門分野における海外での学会に同行したことがあり、その時の様子を伝えてくれた。学会自体は、専門的な内容で事前準備もしてきているから問題ないけれど、教授たちが苦労するのは学会後のパーティや交流会の席でのこと。何を話したら、どう話しかけたらいいかわからないらしい。そこで、彼女が駆り出され、仲介をしながら両者をつなげる役割だったという。雑談こそ大事で、おしゃべりしながらその人となりを知っていく中で、「あ、あの人に頼んでみよう。」とか仕事の広がりもネットワークもできていくのだから、おしゃべりができないとね、とも。

 

”沈黙は金なり”や”阿吽の呼吸”など、日本人の美学と言われている価値観は、一歩日本を離れると通じない。気軽に人に話すことができる社交性がある人は、英語の上達が早いのも事実。覚えたことを使いながらまた覚えられるので。

英語を教えている私達は、Language teaching is not only teaching a language but there are a lot to it. We have a lot to do!と、頷き合いながら別れた。

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