週末に甥が帰省していた。コーヒーを飲みながら、食事をしながら、車中で・・・おしゃべりしていた。甥と私は、とても仲がよく波長が合うので、会えば結論も答えもない話を延々としている。音楽のこと、最近観た映画の話、ライブの話、インテリアの話、車の話、お互いの友達の話、美味しいお店のこと、最近は料理の話・・・など、共通の話題が多いのがうれしい。そして、いつも話すのは、「センスだよねー」ということ「やっぱり人だよねー」ということ。
数ヶ月ぶりにあった彼に、「最近どう?仕事はどんな調子?」と訊くと、「お前はどうしたい?」ってよく訊かれるんだよー」と。ほぉーー。🎵お前はどうしたい?返事はいらなーい🎵と私はメロディ付きで歌った。「それって、What do you think? What do you want?」ってことだよね?と私。
そういえば・・・と彼が車を運転しながら話していたのは、「小さい頃3人(彼の姉/私の姪と、彼と私)で映画を観に行った後、お絵かき帳みたいなのを渡されて、これに映画を観て感じたことを何でもいいから書いて。」と半ば強制的に書かされたこと。
えーそんなこと覚えていないよ!
「その時は”めんどうだなー”って思ったけど、それが自分の原点になっているって思う。今も映画を観た後、友達とその映画について語り合うのが習慣になってるから。」とも言っていた。
その時、一緒に何の映画を観たかも、お絵かき帳を渡して映画のシェアを書かせたことも、私は覚えていなくて、驚いた。そうだったのーーー???私はアメリカに暮らし、学んだ経験から、自分の考え、意見を持つことの大切さを身を持って体験した。そんなことから、無意識に姪と甥には、聞いてきたのでしょう。What do you think? と。「貴方はどうしたいの?」と。
甥とのおしゃべりの中で、気づかされたこと・・・その時は、意味がわからないくても何年も経ち大人になってから「あの時のあれは、こういうことか!」とヒザを叩きたくなる瞬間が訪れるかもしれない・・・それを信じて、今日も明日も生徒たちに問いていきたいと思う。What do you think? What do you want? と。
ところで、「お前はどうしたい?返事はいらなーい。」と歌っているのは、米津玄師、『感電』の中の1フレーズですね。冗談混じりに歌いながら訊ねるとキツくならないかもね、と甥と笑い合った。