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セーラジャーナル

英語さんぽ道

ありがとうホイットニー


私の運命の曲、” The Greatest Love of All(1987年)”は、生き方を導いてくれた。23歳の春、1年間のアメリカ・カリフォルニア行きのチャンスにYesかNo、迷っていた。悩んでいた。人生の大きな決断。見えないものを信じて、飛び込む勇気がその時の私にはなかった。不安、でも行きたい、不安、でも行きたい、不安不安・・・ いっそ誰かが決めてくれたらいいのに〜と揺れていた。

その時、流れていたホイットニーヒューストンのこの曲。
 
以下、The Greatest Love of All より
I believe the children are our future. 
子ども達は私たちの未来
Teach them well and let them lead the way.
正しく教え、彼らに導いてもらおう
Show them all the beauty they possess inside
彼らの内にある美点を残らずひき出し
        ・




I decided long ago
もう誰のかげも歩かないと決めたのは
Never to walk in anyone’s shadow
随分前のこと
If I fall, if I succeed,
たとえ失敗しようと、成功しようと
At least I will live as I believe
自分の信じるままに生きたい
No matter what they take from me
私から何を奪おうと
They can’t take away my dignity
尊厳だけは奪えない





And if by chance that special place
That you’ve been dreaming of 
Lead you to a lonely place,
たとえ夢見続けてきたことが実らなくても
Find your strength in love
愛の力を信じよう。

「よしっ!Yes!」

やってみよう。自分を信じてみよう。どうなるかわからなけれど、不安だけど・・・
ホイットニーのこの曲の歌詞は、私の心に真っすぐ響いた。そして、決めたアメリカ行き。

決心したら、行動あるのみ。退職願い、ビザ申請、渡航準備・・・準備を進めるなかで、自分の人生の主導権を自分が握り、自分で選んでいる実感がした。I will live as I believe.

それから数ヶ月後の7月、私は念願のアメリカ1年間滞在の飛行機に乗った。2度目の渡米、カリフォルニアの空はやはりどこまでも青く澄んでいた。様々な出会いと、新しい体験、やはり私はここに来てよかったと思えた。ホイットニーのおかげ、と時々口づさんでいた I believe the childern are our future・・・ 感激したのは、そのアメリカ滞在中に本物のホイットニーヒューストンの歌声を聴いたこと。カリフォルニア・コンコードパビリオンでの野外コンサートに行った私は歓喜した。彼女の歌声は圧巻だった。


そして1年間のアメリカ滞在が私の大きな転機、追い風となり、帰国2年後、私は英会話教室を始めることになる。I believe the children are our future. Teach them well and let them lead the way. 時々思い出しては、私の指針をなった。

時は流れ、数年前、テレビに映るホイットニーの姿を目にした。全盛期から、前夫との不和、離婚、薬物スキャンダル・・・等波瀾万丈の彼女の人生。「完全復活」と言われ、新曲”I look to you.”を朗々と歌うホイットニーに懐かしさを覚えた。その時のアルバムが最後になるとは・・・

2月11日。”ホイットニーヒューストン死去”との訃報がメディアから流された。インターネットで、テレビで新聞で。世界的なR&Bシンガーホイットニーヒューストンは、グラミー賞授賞式の数日前、ビバリーヒルズのホテルで一人静かかにこの世を去った。

ショック・・・ それから私は、ホイットニーから離れられずYou TubeでCDで彼女の姿と歌声を追っている。毎日追悼コンサートをしている。  

私の運命を決めてくれたホイットニーがくれたメッセージを心に、生きていこう。ありがとう、ホイットニー。


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